つわりで仕事休むのは甘え？職場への伝え方を工夫して妊娠初期を乗り越えよう

妊娠がわかったという喜びもつかの間、妊娠初期はつわりに苦しむ妊婦さんも多いです。

つわりでしんどいけど、仕事休むと職場に迷惑かけるし、甘えていると思われるかな…と心配になりますよね。

つわりは妊娠初期の生理現象のため、甘えだと自分を責める必要はありません。

甘えではない理由と、仕事を休むのが甘えと思われないための職場への伝え方をご紹介します。

つわりで仕事を休むのは甘えではない理由

「つわりで休むのは甘え」と自分を責めてしまう方も多いかもしれません。しかし、つわりは妊娠に伴う自然な現象であり、甘えとは全く異なります。

赤ちゃんが元気に育つためには、母体が健やかであることが一番大切です。無理をしないと決めることも、大切な家族や自身のための行動です。

休むことを選ぶのは、「赤ちゃんと自分を守るため」と考えると、罪悪感が軽くなるかもしれません。

つわりの辛さには個人差がある

つわりの症状は妊婦さんごとに違いが大きく、軽く済む人もいれば、日常生活に支障をきたすほど重い人もいます。吐き気や倦怠感が続く場合も多く、仕事中に耐えるのはとても大変です。

また、症状が重い場合には水分や栄養補給がままならず、母体や胎児に影響を与えることもあります。

こうした状況で「つわりくらいで休むのは甘え」と感じてしまうのは間違いです。無理をせず、自分の体調に合わせた対応を優先することが重要です。

つわりがひどい状態での仕事のリスク

つわりが酷い時期に無理して仕事を続けると、体調がさらに悪化し、集中力の低下やミスのリスクが高まります。場合によっては意識が朦朧とすることもあり、移動中や業務中に転倒や怪我をする危険性も。

こうしたリスクを考慮すると、つわりの症状が強い場合には、休むことは甘えではなく、必要な選択肢の1つなのです。

つわりで仕事を休む際に甘えと思われない伝え方

とはいえ、つわりで仕事を休むと、職場には迷惑がかかってしまいます。

「つわりなので休みます。いつまで休むかはわかりません。」という休んで当然という姿勢では、甘えていると思われても仕方ありません。

そうならないために、職場への伝える際には、以下のような点を気を付けておきましょう。

上司にはきちんと妊娠の報告をする

つわりで仕事を休む際は、まず上司にきちんと妊娠の報告をしましょう。

安定期前でまだ伝えにくい…と思うかもしれませんが、上司の立場からすると、休む場合の業務の割り振りや、産休時の後任の手配などを考える必要がありますので、早めに伝える必要があります。

また、つわりと一言で言っても、どのように辛いのかイメージがつきにくいこともあるため、甘えと思われないためにも、体調について具体的に伝えるとよいでしょう。

引き継ぎが必要な内容について伝える

つわりによる体調不良での休みの場合、業務が中途半端になってしまっていることもあると思います。取り急ぎ、早急に対応しなくてはいけない引き継ぎ事項については、きちんと伝えるようにしましょう。

また、このように急なお休みに備えて、自分の業務状況を見える化しておくと、説明がしやすく、最低限の申し送りで済むので安心です。

どのようなサポートが必要かを伝える

つわりのしんどさは人それぞれ。もちろん1日中横になっておきたいぐらいしんどい場合は休むのが最善ですが、別の方法でサポートをお願いするのも1つの手です。

たとえば、

• 通勤の満員電車が辛い場合、時差出勤や短時間勤務で通勤時間をずらしてもらう
• 職場の匂いがしんどい場合、リモート勤務に切り替えてもらう
• 急な休みの可能性があるため、代わりのきかない業務を外してもらう
• 体力仕事が多い場合、業務内容を変更してもらう　　などです。

本当にしんどい時は無理せず休むべきですが、少し工夫すれば仕事の対応ができそう、という状態であれば、きちんと説明して、適切なサポートを求めることで、双方働きやすい環境になります。

感謝の気持ちと仕事を頑張りたい気持ちはきちんと伝える

ただ業務的に物事を伝えるのではなく、休みで迷惑をかけた際や、サポートを受けた際は、きちんと職場の上司や同僚に感謝の意を伝えましょう。

例えば、「体調が落ち着いた時に必ずお返しできるように頑張ります」や「ご理解いただき本当に助かりました」など、具体的に言葉にすることで感謝の気持ちが伝わります。

感謝の姿勢が伝わると、相手もサポートしてあげようという気持ちになれますし、雰囲気よく働くためには大切です。

つわりで仕事を休む際に知っておきたいこと

つわりで仕事を休みたいと思っても、なかなか上司が理解してくれない場合もあるでしょう。

そんな時に知っておいてほしいのが「母性健康管理指導事項連絡カード（母健連絡カード）」。

母性健康管理指導事項連絡カードは、妊娠中の女性が安全に働くために、医師や助産師からの指導内容を職場に伝えるための連絡ツールです。

つわりがしんどい場合、医師にその旨を伝え、母性健康管理指導事項連絡カードを書いてもらい、職場に提出することで、妊娠中の体調や症状に合わせた職場での配慮を受けやすくなります。

なお、休職する場合、職場より診断書提出を求められるケースがありますが、母性健康管理指導事項連絡カードは診断書と同等に取り扱うものになる、かつ、診断書発行よりも安価で対応してもらえることも多いため、ぜひ覚えておいてください。

まとめ：つわりで仕事休むのは甘えではない！職場への気遣いは忘れずにしよう

つわりで仕事休むと迷惑かな…甘えと思われるかな…という自分を責める必要はありません。

つわりは生理現象、かつ人それぞれしんどさは異なるもの。お腹の赤ちゃんを守るためにも、無理はせずにしんどい時は休みましょう。

仕事を休む際には、職場でサポートをしてもらっていることをしっかり理解し、きちんと報告・引き継ぎをし、サポートしてもらっていることへの感謝を伝えることが大切です。

休むことは甘えではなく、必要な選択肢である場合もあります。

妊娠初期だからこそ、しっかり自分の体と向き合って、無理のない生活を送ってください。