夫が育休を取ることが一般的になってきた今、妻としては、家事や育児を分担してくれることを期待してしまいますよね。しかし、実際には「夫が育休を取ったのに、全然役に立たない!」という声もよく聞かれます。
夫の育休が役立たずと思ってしまう原因として、以下のような内容があげられます。
- コミュニケーションの不足
- 育休は「育児だけではない」という理解の欠如
- 家事のレベルの低さ
これを踏まえ、どうすれば夫が育休を最大限に活用できるのか、その具体的な対策をお伝えします。
夫婦で協力し、育休を充実したものにするためのヒントの1つとして、ぜひ参考にしてみてください。
夫が育休を取っても役立たないと感じる原因
夫が育休を取っても役立たないと思っている奥さん側の意見はSNSでもたくさん見られます。
- 家にいてもゴロゴロしている
- だいたいスマホかゲームかテレビ
- お願いしたことしかやらない
- こちらが求めるレベルで家事・育児をこなせない
夫が育休中に役立たずと思われる原因として、「育休中ならもっと頑張ってよ!」という妻側の期待と、「家事も育児も不慣れで何をすればよいかわからない…言われたら手伝うよ」という夫の受け身な気持ちが上手くマッチしていないことが考えられます。
コミュニケーションが不足している
夫が育休を取っても役立たないと感じる理由には、夫婦間のコミュニケーション不足が一因となるケースが多いです。
妻は、具体的にこれをしてほしいと伝えていないけど、普通これのあとはこれするよね…と阿吽の呼吸を求めてしまっていたりしませんか?自分の家事の基準で夫もできると思っていませんか?
夫は、自分は手伝おうという気持ちはあるけど、何も言われないからといって休んでいませんか?妻が忙しそうだからと、よくわからないまま何となく家事を手伝っていませんか?
これはすべてコミュニケーション不足によるもの。きちんと夫婦で家事や育児の分担について話し合い、どのような役割分担にするのかを明確にすることが大切です。
育休は「育児だけではない」という理解の欠如
「育休」というと、育児のための休み、と誰もがイメージしがちです。育休を取得した夫も、育児だけすればよい、と思っており、家事全般も必要なことを見落としているケースもあります。
生後間もない時期は、授乳・おむつ替え・沐浴以外の時間は赤ちゃんは寝ていることも多く、思ったよりも育児ってすることはないな…ちょっと休憩するか…と思って、昼寝をしたりスマホを触ったりしがちです。
妻としては、この時間にあの家事をやっておかないと…と思うのですが、夫は家事もタスクの1つという意識が欠如している場合があり、そういった発想にならないケースが多々あります。
これにより、「夫はほんと役に立たない…」と思われてしまうのです。
家事のレベルが低い
普段あまり家事をしない…という夫であれば、そもそも初心者のようなもの。いきなり完璧にはできません。しかし、いつも家事をしている妻からすると、不完全な部分が目につき、せっかくやってくれてもやり直しが必要になり、不満が残ってしまうのです。
妻が「もっとこうして欲しかった…」と伝えると、「せっかくやったのに…」と夫の機嫌が悪くなったり、あえて指摘せずに妻がフォローをすると、妻側に負担がかかってしまったり。
家事に対する不満をうまく解消できていないことで、役立たずと思ってしまっているケースもあります。
夫の育休が役立たずにならないために気を付けるポイント
次に、夫の育休を有効活用するために、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
家事・育児の見える化を行う
家事や育児の分担をうまく行うためのコツとして、「見える化」が大切です。
まず、具体的なタスクをリストアップし、誰がいつどの役割を担当するかを明確にしておきましょう。
特に家事に不慣れな夫の場合、見えない家事や付随する作業などもしっかり可視化することで、どれくらいの負担があるか、わかりやすくなります。
たとえば、掃除の場合、「掃除機をかける」だけでなく、「床の上にあるものをどける」「棚の上のほこりをとる」「掃除機の中のごみを捨てる」「不要なDMを捨てる」「各部屋にあるごみ箱からごみを回収する」など細々したタスクが発生します。
これにより、「自分は何をすべきか」が明確になり、迷わずに行動できるようになるのです。
分担が適切かを確認する
最初に分担を決めた後も、定期的に分担が適切かどうかを確認することも大切です。
担当する量ももちろんですが、得意・不得意や好き嫌いもあるため、なるべくお互いが負担にならないような分担になっているかを振り返り、状況に応じて分担を変えることも必要です。
どちらか一方に偏ることなく、時には協力もしながら、効率よく進めていきましょう。
不慣れな家事は手順をきちんと伝える
夫が普段することがないような家事を担当してもらう場合、手順を一緒に確認しながら進めると、夫も自信を持って作業ができ、家事の進行もスムーズになります。
洗濯物の干し方だけでも、1度一緒にやることで後からモメることが少なくなります。(私の夫は最初はパンパンせずに干していてモメました)
また、やることだけでなく、その家事を行う際のコツや効率化の方法を共有することで、夫も自主的に家事に取り組みやすくなるでしょう。
お互いの意見や気持ちを共有しあう
2人で育休を取る場合、日々の生活が共同作業の積み重ねです。
お互いがどのように感じているのか、何か不満はないか、困っていることはないか、を共有することも大切です。
それぞれモヤモヤを抱えたまま過ごしていても、負の感情が増えるばかりです。
夫婦で育休取得した際には今までにないぐらい一緒の時間を過ごすことになります。思っていることはきちんと伝えて、よりよい家族の時間を作っていくようにしましょう。
思いやりの心をもって接する
出産後は生活が一変します。また、睡眠不足なども相まって、些細なことでイライラしがちです。
特にママ側は、出産後のホルモンバランスの関係で、普段よりもキツイ言い方をしてしまったり、情緒不安定な時もあるでしょう。
ついついケンカごしになってしまうこともあるかもしれませんが、相手は育児・生活をともにするパートナーです。
感謝の気持ちを忘れずに、改善点を伝える際にもトゲのある言い方にならないよう、思いやりの心をもって伝えるようにしましょう。
夫の育休中にぜひやってほしいこと
一緒に長く過ごせる育休期間。楽しく有意義に過ごすために、ぜひやってほしいことを3つご紹介します。
それぞれ自由時間をもつ
育休の間はずっと家で育児をしていないといけない、という決まりはありません。せっかく2人で育児をしているわけですから、時々交代で息抜きする時間をもちましょう。
家事や育児の合間の隙間時間ではなく、あらかじめ「この日は妻(もしくは夫)の1日フリーDAY」と決め、ゆっくり羽を伸ばし、いろんなことから解放される時間が大切です。
1人でお買い物するもよし、友人とご飯するのもよし、カラオケや岩盤浴など子連れで行きにくい場所でストレス発散するもよし、好きに時間を使っちゃいましょう。
少し育児や家事から離れることで、リフレッシュでき、また育児や家事を頑張ろう!という気力が生まれ、相手への感謝の気持ちも思い出すことができます。
新生児期の夜間対応をそれぞれ経験する
育児で特にしんどいのが赤ちゃん時期の夜間対応。特に新生児期は夜間問わず3時間おきの授乳が必要なため、体力的にも精神的にも大変です。
ものすごく眠いのに起こされる、うっすらした明かりの中でおむつ替え、うとうとしながら授乳、授乳が終わりベッドに置くと泣く、抱っこしてもなかなか寝ない、寝たと思ってベッドに置いたらまた起きる、やっと寝た頃には既に1時間ぐらい経過しており次の授乳までほとんど寝れない…この辛いループの繰り返し。
睡眠不足は人を狂わせるんだな…と思うほど、メンタルがやられ、かなりしんどいです。
育児は楽しい瞬間もたくさんありますが、このしんどい部分こそ夫にも経験して欲しいのです。これを経験することで、妻への感謝の気持ちであったり、理解を深めるきっかけになると思います。
夫が夜間対応する時は、妻は別室でゆっくり睡眠をとれるようにするとベスト!
完全母乳で育てている場合は難しいかもしれませんが、その場合、どうしても夜間の寝かしつけが辛い時は代わってもらう等、妻にまかせっきりにならない体制をぜひ作ってください。
たくさん写真を撮る
子どもはあっという間に大きくなります。特に新生児期は一瞬です。
慣れない育児に心の余裕がないかもしれませんが、せっかくこの可愛い時期を一緒に過ごせるんですから、たくさん思い出の写真を撮りましょう。
特に、赤ちゃんのお世話をしている姿の写真は、1人で育児している時にはまず撮れません。2人で育休をとっている今だからこそ撮れる写真なので、ぜひこれは撮っておいてくださいね!
沐浴姿・げっぷをしている姿も可愛くておすすめ♪
家族の様子を写真に残すのであれば、出張カメラマンにお願いするのも一生の記念になります。fotowa(フォトワ)であれば、2万円程度で出張費込・75枚以上の写真データがもらえます。
カメラマンにより撮る写真の雰囲気も異なりますので、自分好みのカメラマンがいないか、まずはぜひチェックしてみてくださいね♪
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まとめ:夫の育休を役立たずで終わらすのはもったいない!工夫次第で有意義な育休を!
夫の育休が役立たずになりがちな原因と、その対策方法、またより充実した育休にするためにやってほしいことをお伝えいたしました。
- 夫が育休を取っても役立たない理由:コミュニケーションの不足、育休は「育児だけではない」という理解の欠如、家事のレベルの低さ
- 夫の育休で大切にしたいこと:家事・育児の見える可、分担の見直し、家事の手順の確認、気持ちや考えの共有、思いやりの心
- 夫の育休中にやってほしいこと:各自の自由時間の確保、夜間対応の大変さを経験、たくさん写真を撮る
育休は夫が家族と向き合い、たくさんの時間を過ごせる貴重な時間です。夫婦で話し合い、協力しながら、より充実した育休になるようにしていきましょう。
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